コートダジュール、アイズピリと過ごしたサントロペ
ルノワール、マチス、ピカソ、印象派から近年に至るまで、
フランスの画家は南仏を好んだ。
南仏コートダジュールには他の土地にはない特別な光がある。
そしてそこで描かれた絵画は独特の光彩を放つ。
ゴリチの父アイズピリもまたその光を求め、海沿いの街サントロペにアトリエを構えた。
父子はともにイーゼルを立て、家族とともにひと夏を過ごした。
パラソル松の下、子供や孫たちの賑やかな声と波の音を聴きながら、
二人の画家は絵筆をとった。
ゴリチの描く南仏風景からはサントロペの波の音が聴こえてくる。
19. パラソル松 12号