音楽と静物 若かりし頃フラメンコのギタリストであったゴリチは、 ハープやピアノ、あらゆる楽器を奏し、 音楽への造詣が深かった。 彼のアトリエにはいつも音楽が流れ、 時にリズムをとりながら、彼は絵筆をとった。 赤、青、黄、緑、原色のハーモニー。 時に彼は尊敬するマネやゴヤのように 黒を効果的に融合させる。 色彩豊かな彼の静物画はまるで音楽を奏でるかのように ひと筆ひと筆が重なり合い、 キャンバスの上でゴリチの変奏曲が完成する。 06. 赤い静物 40号